日本が愛した声優TARAKOが遺した幻の脚本と、
『陽が落ちる』の柿崎ゆうじ監督が紡ぐオリジナルの短編作品

あらすじ

『ここはどこ?』
　見知らぬ場所で目を覚ました翔子。
蝉の鳴き声が響く中、困惑のまま、一つの場所で巻き起こる
鬱屈とした人間模様を目撃していく。
その中で、翔子はある違和感を覚える。
どうやら、自分の姿は他人から見えていないようだった−。

『See you』
　恋人を待つ青年・とおるの前に、見知らぬ女・聖子が現れる。
馴れ馴れしい彼女に戸惑っていると聖子が語りはじめたのは、
彼女が「生きること」を途中でやめてしまったという、あまりに静かな告白だった。
見えない境界を越えて出会った二人が、失われた時間と向き合い、
「想い続ける」ということの意味を見つめていく−。